浴衣を着るときに、「糊はつけた方がいいの?」と悩んだことはありませんか。
浴衣に糊をつけると、生地にハリが出てパリッとしたきれいな着姿になりやすくなります。
一方で、着心地が硬くなるため、糊付けをしない方がいい場合もあります。
また、糊には液体糊やスプレー糊などの種類があり、使い方によって仕上がりも変わるのが特徴です。
この記事では、浴衣に糊をつける効果や、糊をつけない方がいい場合、さらに自宅でできる糊付けの方法までわかりやすく解説します。
理想の浴衣の着こなしを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。
浴衣に糊をつけるとどうなる?

浴衣に糊付けをすると、生地にハリが出て、見た目がきれいに整いやすくなります。
とくに衿元や全体のシルエットが崩れにくくなるため、きちんとした着姿を作りたい場合におすすめです。
ここでは、浴衣に糊をつけることで得られる主な効果を紹介します。
パリッとした着姿になる
浴衣に洗濯糊を使うと、生地にハリが出てパリッとした質感になります。
新品の浴衣のような清潔感のある着姿になりやすく、だらっとした印象になりにくいのが特徴です。
とくに綿素材の浴衣は洗濯を重ねると柔らかくなりやすいため、糊付けをすることで、きちんと感のある仕上がりに整えられます。
シワになりにくい
浴衣に糊付けをすると、生地に適度なハリが生まれるため、シワがつきにくくなります。
浴衣は着付けや座ったときにシワができやすいですが、糊をつけることで生地の形が保たれやすくなるのがメリットです。
アイロンをかけた後の状態も維持しやすく、きれいな状態を長く保てます。
衿元がきれいに整う
浴衣の印象を大きく左右するのが衿元です。
糊付けをすると衿にハリが出るため、衿合わせが崩れにくくなります。
とくに着崩れが気になる方や、衿元をきれいに見せたい場合は、衿部分だけでも糊を使うと整った印象になります。
糊をつけない方がいい場合とは?

浴衣の糊付けは便利ですが、すべての人に向いているわけではありません。
着心地や仕上がりの好みによっては、糊をつけない方が快適な場合もあります。
ここでは、糊付けをしない方が良いケースを紹介します。
柔らかい着心地を重視したい
洗濯糊を使用すると、パリッとした硬めの質感に仕上がります。
そのため、柔らかく軽い着心地を重視したい方には、糊付けはあまり向いていません。
やわらかい仕上がりが好みの場合は、洗濯糊ではなく柔軟剤を使用する方法がおすすめです。
肌あたりが良く、ふんわりとした着心地になります。
すでに糊が効いている
新品の浴衣やクリーニング後の浴衣には、すでに糊が効いていることがあります。
その状態でさらに糊付けをすると、生地が硬くなりすぎる場合があるため注意が必要です。
まずは浴衣の状態を確認し、十分なハリがある場合は糊付けをしなくても問題ありません。
柔軟剤を使用している
柔軟剤と洗濯糊は、基本的にどちらか一方を使うのがおすすめです。
浴衣にパリッとしたハリや、きちんと感のある仕上がりを求める場合は、洗濯後に柔軟剤を使わず、洗濯糊のみを使用すると良いでしょう。
一方で、やわらかさや肌あたりの良さを重視する場合は、洗濯糊は使わず、柔軟剤のみを使用すると快適に着られます。
浴衣の糊付けのやり方は?

浴衣の糊付けには、主に「液体糊」と「スプレー糊」の2つの方法があります。
ここでは、それぞれの糊付け方法を紹介します。
KIMONO SNOW FLAMELT 管理人浴衣の素材によっては、糊付けに向いていないものもあります。
そのため、初めて行う場合は目立たない部分で試してから使用すると安心です。
液体糊を使う方法
浴衣全体にしっかり糊を効かせたい場合は、液体糊を使う方法がおすすめです。
▼浴衣に液体糊を使用する手順は以下の通りです。
- バケツなど大きめの容器に水と糊を入れて軽く混ぜ、糊を溶かす
- 浴衣を、作成した水の中に浸す(洗濯後に糊付けをする場合は、洗った後に行ってください)
- ムラにならないように上から何度か押して、浴衣全体に糊を馴染ませる
- 軽く絞り、バスタオルなど大きめのタオルに包み込み水分を取り除く
- 洗濯機を使用する場合は、軽く絞ってから30秒〜1分程度脱水する
- シワを伸ばして、形を整えて干す
全体を糊付けするため、浴衣全体がパリッとした仕上がりになります。
▼液体糊
スプレー糊を使う方法
部分的に糊を効かせたい場合は、スプレー糊を使う方法がおすすめです。
▼浴衣にスプレー糊を使用する手順は以下の通りです。
- パリッとさせたい部分にスプレー糊を吹きかける(20cmほど離して噴射する)
- スプレー糊が乾いてから当て布を当てて、低温でアイロンをかける(すぐにアイロンをすると焦げることがあるため注意)
スプレー糊は部分的に使えるため、衿だけをしっかりさせたい場合などに便利です。
▼スプレー糊【キーピング】



スプレー糊は一度にたくさん付けるのではなく、薄く吹きかけてアイロンをかける → 足りなければもう一度吹きかけるという方法がおすすめです。
一気に多くつけてしまうと、白く残ったり硬くなりすぎたりするため、少しずつ調整しながら仕上げるときれいに整います。
【Q&A】浴衣の糊に関する気になる疑問
浴衣の糊に関する気になる疑問に答えます。
浴衣の糊は毎回つけるべき?
浴衣の糊は、必ず毎回つける必要はありません。
一度糊付けをすると、数回の着用や軽い洗濯ではハリが残ることもあります。
そのため、浴衣の状態を見てハリが弱くなってきたと感じたときに糊付けをする程度で問題ありません。
糊なしでもきれいに着る方法は?
糊を使わなくても、浴衣をきれいに着る方法はあります。
ただし、糊付けした場合と比べると、生地のハリやパリッとした仕上がりはやや弱くなります。
糊なしで整った着姿にするためには、次のような方法があります。
- 着る前にアイロンでシワをしっかり伸ばす方法
- 掛衿の内側の縫い目を解いて、衿芯を入れる方法
新品の浴衣は糊付けする必要ある?
新品の浴衣は、基本的に糊付けをする必要はありません。
多くの浴衣は購入時点で生地にハリがあり、きれいな状態で着られるためです。
そのため、最初は糊付けをせずに着てみて、ハリが弱くなってきたと感じたときに糊付けをするのがおすすめです。
ただし、衿元だけパリッとさせたい場合などは、スプレー糊を使って部分的に糊付けをする方法もあります。
浴衣の糊の落とし方は?
浴衣についている糊は、基本的に洗濯することで落とすことができます。
一度の洗濯で完全に落ちない場合でも、数回洗ううちに自然と糊は落ちていきます。
▼浴衣の洗い方の手順
- おしゃれ着用の洗剤を入れた水に浸す
- 浴衣を水の中に沈めて、上下にやさしく押す・沈める動作を繰り返す「押し洗い」を2〜3分行う
- 洗った浴衣を丸めて、水気を軽く切る(強く絞るのはNG)
- 洗面器の水を捨てて、新しい水に変える
- 浴衣を水の中に戻して同じように押し洗いですすぐ
- もう一度水を捨てて、新しい水に変え、押し洗いですすぐ(洗剤が残らないように2回すすぐ)
- 浴衣を丸めて水を軽く切る
- タオルで包んで軽く押して水分を取る(バスタオルなど大きめがおすすめ)
- 浴衣を広げて、手でシワをやさしく伸ばす
- ハンガーにかける
- 直射日光を避け、風通しの良い日陰に吊るして乾かす
▼詳しくはこちらをご覧ください
【初心者向け】浴衣の正しい洗い方|洗濯表示の見方から自宅ケアのコツまで徹底解説


まとめ
浴衣に糊をつけると、生地にハリが出てパリッとした着姿になり、衿元やシルエットをきれいに整えやすくなります。
ただし、柔らかい着心地を重視したい場合や、すでに糊が効いている浴衣の場合は、無理に糊付けをする必要はありません。
やわらかい仕上がりにしたいときは、柔軟剤を使用する方法もあります。
浴衣の糊付けには、全体を仕上げる液体糊と、部分的に使えるスプレー糊があり、目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。
自分の好みや浴衣の状態に合わせて糊付けを取り入れ、きれいな浴衣姿を楽しんでください。