浴衣はどっちが前?右前・左前の違いと正しい襟合わせ【簡単な覚え方】

浴衣の襟合わせは男女共通で右前が正解と決まっていますが、自分から見た景色と相手から見た景色が逆に見えるため、浴衣を着るたびに迷ってしまうでしょう。

この記事では、「浴衣の襟合わせはどっちが前?」という疑問を解消するために、覚え方を4つに分けて写真と共に解説します。

  • 着付け前
  • 着付け途中
  • 着付け後・第三者からの見え方

さらに、「なぜ左前はNGなのか」という日本の風習や、SNSで起きやすい左右反転トラブルについてもわかりやすく説明します。

初心者の方でも迷わず確認できる内容になっているため、旅館で浴衣を着る際などにも気軽にチェックしていただけます。

浴衣を美しく着こなすための参考にしてください。

目次

浴衣の襟合わせは左右どっちが前?4つの覚え方

浴衣の襟合わせが合っているかをその場で確認できるよう、覚えやすい方法を4つご紹介します。

着付けの際に迷わないよう、手順に沿ってわかりやすくご紹介します。

【着付け前】右手に持っている浴衣を自分の体に巻きつける

着付け前にできる簡単な覚え方をご紹介します。

まず左右それぞれの衿を手に持ち、右手に持っている身頃(右側の浴衣)をそのまま自分の体に巻きつけます

このとき写真と同じ状態になっていれば正解で、そのまま進めれば正しい「右前」で着付けることができます。

【着付け途中】自分から見て右側が下になっている

着付けの途中では、「自分から見て(下を見た時に)右側が下になっている」と覚えましょう。

腰紐と胸紐を結び終えたあと、視線を下に落としたときに写真のような状態になっていれば、襟合わせは正しく整っています。

具体的には、自分から見て右側の浴衣が下に入り、左側の浴衣が上に重なっている状態が正解です。

【着付け後】浴衣の襟合わせは右手が入る方

浴衣の襟合わせは、着付けた後に自分の右手が襟元に入れば合っていると覚えましょう。

浴衣の襟合わせは、自分の右手が襟元にすっと入るかどうかで確認できます。

着付けを終えたあとに襟元へ右手を差し入れられれば、正しい襟合わせである「右前」の状態です。

着付け後に確認してもらう】相手が自分のことを見た時に右側が上になっている

着付け後に誰かに見てもらって確認する方法もあります。

相手が正面からあなたを見たときに、浴衣の右側が上に重なって見えれば合っていると覚えましょう。

このとき、襟合わせが小文字の「y」のような形になっていれば、正しい「右前」の状態です。

着付けの順番を写真で解説!最初に右側を巻き付ける・次に左側

浴衣を着る時、腰紐をするまでの手順を写真付きで詳しくご紹介します。

1.右手に持っている浴衣を腰に巻きつける

浴衣の左右の衿をそれぞれ持ち、まずは右側の身頃(右手に持っている浴衣)を体に巻き付けます

このとき、自分から見た状態と、正面に立つ相手から見た状態がどのようになっているかは、写真をご覧ください。

2.左手に持っている浴衣を腰に巻きつける

次に、左手に持っている身頃を体に巻き付けて重ねます

3.腰紐を結び胸紐も結ぶ

まず腰紐を結び、続けて胸紐を結びます。

最後に帯を締めれば、浴衣の着付けの完成です。

【右前の疑問】浴衣の左側が上なのに、なぜ右前と言う?

浴衣を含め、すべての着物の襟合わせは「右前」が基本とされています。

「右前」とは、着付けの際に右手に持った身頃(右側の浴衣)を先に体へ巻きつけることを基準にした言い方です。

そのため、仕上がりを正面から見ると左側の身頃が上に重なって見えますが、判断の基準はあくまで「先に巻いた側が右」であると覚えておくと分かりやすいでしょう。

また、第三者から見たときには、着物の右側が手前(前)に見える状態になります。

一方で、自分から見ると左側の浴衣が上に重なって見えるため、混乱しやすいポイントでもあります。

それでも「右前」と呼ぶのは、着付けの工程で最初に右側の身頃を体に巻きつけることが基準になっているためです。

浴衣の襟合わせは男女共通!左前がNGな理由は日本の風習が関係している

浴衣の襟合わせは男女共通で右前です。

左前にしてはいけない理由は、日本の風習が関係しています。

【浴衣の襟合わせ】右前は男女共通

浴衣の襟合わせは、性別に関係なく男女ともに「右前」が正しいとされています。

子どもも大人も同じルールです。

また、「右前」の決まりは浴衣だけに限らず、すべての着物に共通しています。

KIMONO SNOW FLAMELT 管理人

成人式の振袖や卒業式の袴、結婚式の留袖・色無地・訪問着・付け下げ、さらには普段着の小紋まで、和装全般で右前が基本となります。

左前は亡くなった人が死装束を着る時の合わせ方

亡くなった方が着る死装束の襟合わせは「左前」です。

日本には、故人を送り出す際に日常とは逆のしきたりを行う「逆さごと」という風習があります。

左前はこの風習に基づくもので、故人に死装束を着せるときの襟の合わせ方とされています。

そのため、生きている人が日常で着る浴衣や着物を左前にすることは縁起が悪いとされ、避けるのがマナーです。

襟合わせには日本の伝統や意味が込められていますので、正しい「右前」で美しく着こなすことを心がけましょう。

SNSに載せる時の注意点!インカメラで撮影すると左右逆になってしまう

インカメラ(自撮り)で撮影すると、画像が左右反転してしまい、襟合わせが間違って見えることがあります。

そのままSNSに載せてしまうと、以下のようなトラブルが起きる可能性があります。

  • マナー違反と指摘される可能性がある
  • 「着付けのマナーを知らない」「縁起を気にしない人」という印象を持たれてしまう
  • 和装文化に親しんでいる方の中には、不快に感じる人もいるかもしれない

そのためインカメラで撮影するときは、襟合わせが左前にならないように、

  • 撮影後に写真を左右反転してから投稿する
  • ミラー反転しないカメラアプリを使う

などの対策をすることがおすすめです。

まとめ

浴衣の襟合わせは、どっちが前?と迷いがちになりますが、基本は男女共通の右前と覚えておけば間違いありません。

以下の覚え方がおすすめです。

  1. 着付け前:右手に持った身頃(右手に持った浴衣)を先に巻く
  2. 着付け途中:自分から見て右側が下
  3. 着付け後:右手が襟元に入るか、そして第三者から見たときは相手から見て右側が上になっているか

また、左前は故人の死装束に由来する日本の風習があるため、日常の着用では避けるのがマナーです。

インカメラ撮影では左右が反転して見えることもあるため、投稿前に反転チェックを行うと安心でしょう。

これらのポイントを押さえれば、「浴衣はどっちが前?」で迷うことなく、正しい着付けが自分で行えます。

正しい襟合わせで浴衣を着て、夏祭りや旅館での浴衣姿を存分に楽しんでください!

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